日光彫と「ひっかき刀について」
ひっかき刀の由来…
日光市には建築美、装飾美を世界に誇る、江戸地代初期に建てられた、日光東照宮があり、この社殿修復の際、掻き落としにくい所に塗られた漆を除去するために、先端を折り曲げ、手前に引いて掻き落とす手道具が用いられて来ました。
この道具が、江戸地代末期に至り、「ひっかき」「ヒッカキ刀」「日光三角刀」と呼ばれる、線彫用に改造され使用されたのが、日光彫りの始りといわれています。このように一本の「ひっかき刀」を手前に引いて彫られるヒッカキ彫で制作されることに、「日光彫り」の最大の特徴があります。
そして、この日光彫の技法は、年季の入った職人さん達によって現在まで伝承されてきました。
初めて日光彫体験学習される方のために・・・
- ・所要時間は約1時間30分です。
- ・ヒッカキ刀、カーボン紙は当方で用意しております。
- ・左利きの方は左利き用の「ヒッカキ刀」を使用します。
■ホテル・旅館先へ講師が出張して指導致します。
■ご用意していただくもの。
- (1)鉛筆
- (2)素材に彫る絵 ※あまり細かいデザインは避けて下さい。
※デザインの大きさは素材の彫る部分の外形より2cm程内側に納まるようにしてください。
※絵(デザイン)を用意できない場合、又忘れてしまった場合でも、常時デザイン画を用意してあります。